韓牛と和牛(A5)の違い — 品種・格付・食べ方を比べる
韓牛と和牛は品種も格付制度も異なるため、「1++はA5より上か下か」という比較は成り立ちません。韓牛は韓国固有の品種で、肉質等級(1++・1+・1・2・3)と歩留等級(A・B・C)を別々に付けます。和牛は日本の四品種の総称で、歩留(A〜C)と肉質(1〜5)の組み合わせによりA5が最上位です。味わいは、最上級同士で比べると和牛A5のほうが濃厚で、韓牛は脂が早く溶けて後味が軽く、肉の香りがはっきりしていると評されることが多いです。
比較早見表
| 項目 | 韓牛 | 和牛 |
|---|---|---|
| 品種 | 韓国固有の一品種 | 黒毛和種など日本の四品種の総称 |
| 格付機関 | 韓国・畜産物品質評価院 | 日本食肉格付協会 |
| 肉質等級 | 1++ · 1+ · 1 · 2 · 3 | 1〜5(5が最上) |
| 歩留等級 | A · B · C(肉質と別表記) | A · B · C(肉質と組み合わせて「A5」) |
| サシの細分 | 1++をNo.7・8・9に細分(2019年〜) | BMS 1〜12、A5はBMS 8以上 |
| 最上位の表記 | 1++(正確には「1++A」) | A5 |
| 代表的な調理 | 部位ごとに厚みを変えて炭火焼き | 薄切りで短時間加熱する料理が多い |
どちらも肉質と歩留の両方を見る点は同じですが、和牛は二つを一つの記号(A5)にまとめ、韓牛は肉質等級を前面に出します。メニューの「韓牛1++」は肉質等級だけを示しています。
数字を並べて比べられない理由
A5の「5」と1++の「++」は、別々の機関が別々の基準で付けた値です。和牛のBMSと韓牛の脂肪交雑度も測り方が異なり、一対一には換算できません。「1++はA4相当」といった換算表に公式な根拠はありません。
比べる価値があるのは等級の文字ではなく、部位・熟成・包丁の厚みです。等級は枝肉全体に一つしか付かないため、同じ1++でもヒレとカルビはまったく別の肉です。韓牛の等級そのものは「韓牛の等級を整理する」で詳しく解説しています。
味と食感はどう違うか
- 脂の濃さ — 最上級同士なら和牛A5のほうが濃厚です。韓牛1++もサシは細かく入りますが、相対的に肉の香りが前に出ます。
- 溶け方 — 韓牛は脂の融点が相対的に低く、口の中で早く溶けて後味が重くなりにくいと言われます。
- 食べられる量 — 脂の多い肉ほど少量で満足感が出ます。お酒を伴う長いディナーでは、この差がはっきり感じられます。
どちらが上というより、目指すところが違います。和牛は脂の甘みととろける質感を、韓国式の韓牛焼肉は炭火の香りと部位ごとの食感の対比を楽しむものです。
和牛好きの方へ — 韓国の焼肉店での韓牛の頼み方
- 肉は部位ごとに100g単位で注文します。コースより単品を組み合わせるのが一般的です。
- 和牛のとろける食感が好きならカルビやリブアイキャップなどサシの多い部位から、肉の香りを確かめたいなら厚切りのヒレから始めてください。
- ヤンニョムカルビとセンガルビを一皿ずつ頼むと、韓国式焼肉の二つの軸を一度に食べ比べられます。
- 高級韓牛店ではスタッフがテーブルで焼いてくれるのが一般的です。焼き加減は最初に伝えれば大丈夫です。
ソルヤカルビ清潭で食べ比べるなら
ソルヤカルビ清潭は韓牛1++を使い、専任スタッフがすべての肉をテーブルで焼き上げます。サシを楽しむなら特上 センガルビ(100g 59,000ウォン)や三次熟成 リブアイキャップ(100g 49,000ウォン)、韓牛らしい肉の香りと厚みなら26mm ガーリックテンダーロイン(100g 49,000ウォン)、韓国式焼肉の定番の味ならソルヤ ヤンニョムカルビ(100g 57,000ウォン)が基準になります。
最終確認: 2026-10-05